リジット基板製造とプリンテッドエレクトロニクスの違い

リジット基板製造の流れ

リジット基板製造の流れ

プリンテッドエレクトロニクスの流れ

プリンテッドエレクトロニクスの流れ

プリンテッドエレクトロニクスは、印刷技術を用いて導電性インクや機能性材料を基材に印刷し、電子回路やデバイスを形成する技術です。従来の電子機器製造方法(リジット基板製造)では、基板の上にフォトマスクを用いて回路をパターン化し、エッチングなどの工程を経て製造していました。工程が複雑で、装置も高価、365日24時間稼働させていますが、プリンテッドエレクトロニクスでは、以下のような利点があります。

プリンテッドエレクトロニクスの特徴

金額

低コスト

大量生産に適しており、従来の電子機器製造方法よりも安価に製造できます。

省資源

省資源

化学薬品やエネルギーの使用が少ないため、環境負荷が少ないです。


金額

迅速性

リジット基板製造よりも迅速に製造できます。

省資源

柔軟性

複雑な形状やサイズのデバイスを製造できます。

軽量性

フィルムなどの柔軟な基材を使用するため、軽量なデバイスを製造できます。


プリンテッドエレクトロニクスの種類

  フレキソ印刷 インクジェット印刷 スクリーン印刷

パターン形成

インクを供給するアニロックスロール(※)から、版、基材へと転写する印刷方法です。 微小なインク滴がを基材に噴射することで、パターンを形成する印刷方法です。 インクをメッシュ状のスクリーン版へ塗布後、ヘラ(スキージ)でこすり、基材へ転写する印刷方法です。
最小線幅 100μm~ 1~10μm 10μm~
膜厚 数百nm~数μm 数μm 数μm~数百μm
印刷速度 高速 低速 中~低速
試作コスト 中コスト 低コスト 中コスト
量産コスト 低コスト 高コスト 中コスト
フレキソ印刷のパターン形成
フレキソ印刷のパターン形成
インクジェット印刷のパターン形成
インクジェット印刷のパターン形成
スクリーン印刷のパターン形成
スクリーン印刷のパターン形成

※アニロックスロール

アニロックスロールの構造

 アニロックスロールとは、フレキソ印刷において、インクを版に転写するロールのことです。

 表面には小さな穴(セル)が、規則正しく並んでいます。この穴の形や大きさなどによって、インクの転写量を調整し、安定的に転写することができます。


搬送方法

Sheet(シート)印刷

 シート印刷は、シート状の素材に印刷する方法です。シート印刷は、小ロット生産に適しており、高精度の印刷が可能です。


Roll to Roll(ロールツーロール)印刷

 ロールツーロール印刷は、ロール状の素材に印刷する方法です。大量生産に適した技術で、且つ、低コストで印刷することができます。


TAIYOの印刷方式は、量産に優れた、フレキソRoll to Roll方式です。

フレキソ印刷とRoll to Roll印刷の掛け合わせ