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【開発事例】薄型電熱デバイス(ヒーター)を開発しました。


 フレキソ印刷で作成した銀電極の薄型電熱デバイス、ヒーターを開発しました。こちらは特許出願済みです。

1.薄型電熱デバイス(ヒーター)の特徴

面で発熱します

従来の電熱デバイスは、1本の電熱線を何度も折り返して往復するパターンが形成されています。弊社薄型電熱デバイスは、2µm未満と薄いです。市販品と比べて抵抗値が高いため、ベタ面でも発熱しますので、効率よく全体を温めることが可能です。ベタ面や格子形状などの連なったパターンを用いることで、断線の影響の心配もありません。

曲げて使用できます

従来の薄膜電熱デバイスの多くは、スクリーン印刷によりヒーター電熱線が形成されています。スクリーン印刷の膜厚は、5μm以上と厚いです。フレキソ印刷は、2µm未満と薄いため、クラックする心配がなく、温める対象の形状に合わせた曲面形状や円筒形状のヒーターとして使用することが可能です。


2.100℃まで上がるのに、どのくらいかかるの?

 今回試作しました60mm×90mmのヒーターでは、7.5V印加した際、約35秒かかりました。ヒーター面積を小さくすると、印加電圧も小さくなります。ヒーターの面積を小さくしても、ヒーターの抵抗値が高くなるようにするには、パターン化や薄膜化が可能です。また、ヒーター面積を大きくしても、ヒーターの抵抗値が低くなるようにするには、ベタ面もしくは厚膜化をします。

16.2Wでの100℃までの昇温時間は、35秒です。
16.2Wでの100℃までの昇温時間は、35秒です。